命無星曜の人は不幸?(遷移宮の説明を読むだけでは当たらない)

「命無星曜の人は不幸なんですよね?」と切羽詰まって問い詰めてくる人がチラホラといらっしゃいます。

学び始めは誰だって焦りますよね。「あなたは人生の司令塔不在ですよ」という現実を突き付けられているのですから。


前回確かに命宮の説明で重要性を説きました。


でも!でもですよ!確率の点からフォーカスすると、6人に1人は命無星曜なわけです(24/144)。

そんなに不幸な人の確率って高くないですよね(程度は人それぞれですが)。


なので、結論僕は『命無星曜は1つの個性』と考えています。

色んな人がいる世の中において、のらりくらりと色々な人と付き合うことができ、とはいえ自分の考えがしっかりと定まることがないので、どこかフワフワしています。


ある程度腹を割って話していると、共通して『掴みどころのない良い人』なのです。

ただしこの掴みどころのない特徴はプライベート(素の状態=命宮)に限ります。
なぜなら、命無星曜の人は100%全員対宮である遷移宮に主星が2つ入るので、社会的な役割や責任を果たそうとする意識は非常に強いのです。

遷移宮とは第一印象や社会的地位を得るかどうか、営業運、社会に対してどのように働きかけるかを表しています。そして、良くも悪くも主星が2つ入っているということは!主星2つの持つ性質を活かして、社会的な役割や責任を果たそうと意識していくのです。

なので命無星曜の方とは、最初の出会い方によって印象が大きく変わります。

①プライベートで出会った場合
➡つかみどころのない良い人。良い感じに合わせてくれる。

②仕事関係や客として行ったお店で出会った場合
➡しっかりした人だし、とてもじゃないけど、個性がないとは言えずある意味プライドを持って仕事をしている(遷移宮の主星2つが出ているからむしろキャラが強烈に出ます)。だけど何回か会って、仕事じゃない所でお茶するようになってからは、たくさんしゃべるけど良い感じに合わせてくれてギャップがあった。

基本的には遷移宮の2星が自分を大方作り上げているという、よく色んな本に書いてあるのは正しいですが、僕が加筆するなら、『社会的な部分はむしろ強いので出会い方によっては強烈な印象です。』『仲良くなってからは一種の天同のような、いわゆる良い人が多く、相手に合わせることができる方です。』を強く記載しますね。

それからもう1つ!

今まで命宮、そして命宮の反対の遷移宮も非常に重要である話をしてきました。

あと2つ大事な宮がありますね(全部大事ですが)。そうです、財禄宮(財ハク宮)と勤務宮(官禄宮)です。

命無星曜の人あるあるで、遷移宮の主星2つが命宮に入っているページを読んで、ある程度納得はするけど、全てを認めたくない、、、という人は多いのではないでしょうか。

そうなんです、巷の本は命無星曜の人24タイプの方のために解説しているものはほとんどなく、対宮である遷移宮を命宮と置く場合の解説を読むしかありませんでした。

ですが、財禄宮と勤務宮など、非常に強い関連性のある宮に入る星たちはまるで違いますよね?

なのに一緒にすんな!!! と。お気持ちお察しします(笑)

例えば、天機+太陰が寅宮に入っていたとします。天機+太陰命宮の場合は、遷移宮が空っぽで勤務宮が天梁、財禄宮が天同でどれも穏やかな主星ばかりですよね!天機+太陰命宮の人たちはうんうんと言いながら命宮の説明を読むわけです。

しかし!!!

仮に右上の申の部屋に命宮があり、命無星曜で、遷移宮寅に天機+太陰の人が同じ解説を読んで納得いくでしょうか?

ただでさえ命宮無主星で他の宮からの影響を強く受けるのに、、、

良く見ると、勤務宮に太陽陥、財禄宮に巨門陥なわけです。

遷移宮+勤務宮+財禄宮はどれも対外的な部分を表しており絡み合っていますよね。

つまりお金を稼ぐ手段から適職やアプローチの仕方まで何から何まで違うのです。一見穏やかそうに見える所までは命宮天機+太陰の人と同じですが、関わっていくと太陽のオラオラ系の積極的部分が色濃く出てきますし、人生をより強く計算して生きようとしている人が非常に多いです。まさに太陽や巨門の性質ですよね。


どうしても自分のための説明文が欲しいという方は、この本をおススメします。

この本は主星の配置パターン144種類を規格化し、命無星曜含めたすべての配置の説明が載っております。翻訳がまあまあ適当なので、少しイライラしますがそれでも良書です。

いつかこの辺まで突っ込んだ書籍を出したいと思っています。

僕は今まで誰の下で弟子入りしたわけでもなく、色々な書籍を参考に、仮説と検証を繰り返してきた15年間です。なので、学問としてのかっちりとした紫微斗数を学びたい方は他を当たってください。僕は少々粗削りなのかもしれませんが、事実としてどうなのかという部分を最大限大切にし、時代の変化に敏感に反応し柔軟性のある解釈検証をして、未来を紐解いていきたいといつも思っています。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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